今回は、前回に引き続き、Google社員がSEOに関する質問に何でも答えてくれる「ウェブマスターオフィスアワー」の内容を紹介します。
とはいえ、動画ですので見る時間が無い、面倒くさいという方も多いと思いますので、2019年8月28日に放送された内容をサクッと紹介します。
本編動画は下記になります。
まずは今回の放送で個人的に気になったトピックを紹介します。
ちなみに、前回の放送分は下記でまとめています。
【2019年8月9日】ウェブマスターオフィスアワーまとめ【SEO公式情報】
今回のオフィスアワーの個人的なトピック
今回のオフィスアワーを聞いて、個人的に気になったのは下記のとおりです。
- 検索エンジンに単語を早く学習してもらう件について
- コピーサイトによる順位低下について
- タイトルが書き換わる件について
検索エンジンに単語を早く学習してもらう件について
自分が独自に作った単語や略語、サイト名などをGoogleに固有名詞と認識してもらって、そこで1位を取るという戦略は良さそうだなと思います。
なぜなら、既存の単語で1位になるよりも簡単に上位表示できますし、サイト名での指名検索はサイト全体の順位が上がりますからです。
オフィスアワーでは、Googleに認識させる手段として、SNSでのサイテーション(言及度合い)やタイトルへの埋込、アンカーテキストへの追加といった施策が紹介されていました。
結局どれだけ検索する人がいるかによって決まりそうですね。
コピーサイトによる順位低下について
自分のサイトの記事をコピーされるコピーサイトは多々あります。
しかし、コピーサイトによって順位に悪影響が出ることは、あまり無いといったニュアンスの発言がありました。
タイトルが書き換わる件について
記事に設定したタイトルと、別のタイトルが検索結果で表示されることはたまにあります。もともと設定されたタイトルの質が低かったり、h1タグを複数設定していたりする場合に起こるイメージです。
記事に対するリンクのアンカーテキストによっても左右されるというのは知らなかったです。
さて、ここからは実際の質問をサクッと紹介していきます。
求人情報のマークアップにおける雇用形態について
質問
日雇い派遣の求人の場合、「派遣」と「日雇い」どちらをマークアップすべきか。また片方だけしか設定しないとペナルティの対象となるか。
回答
両方設定すべき。手動対策の対象にはならない。
重複コンテンツについて
質問
サイトリニューアルを実施。サイトを2つに分けて、ほとんど同じコンテンツが載るような状態になっている。
順位が上がってこないのですが、重複コンテンツによってペナルティを科せられているのでしょうか。
回答
重複コンテンツが原因で今回順位が落ちたわけではないと思う。
ただ、同じコンテンツを複数のサイトで出すのは良くない。どちらかに正規化するか、統一すべき。
外部リンクのデータの差異について
質問
順位が下落している。上位のリンク元のサイトから外部リンク数が2万件ほどあるとサーチコンソールに表示されている。
ただ、実際にデータを抽出すると150件程度しかない。悪い影響を受けていないか心配。
回答
たとえば、リンク元サイトのナビゲーション枠の中に初リンクが入っている場合などは、数としてはサイトのページ数だけ数字が表示される。その場合は、実際のURLのサンプルとしては1万個は出てこない。
数万件と表示されているものが、実際にURLデータ数が少ないからといって、とくにこれがペナルティの対象となっていることを示しているわけではない。
ただ、実際に以上に被リンクが増えている場合は、ちゃんとリンク元サイトを確認することは重要。
検索エンジンに単語を早く学習してもらう方法
質問
ある単語の略語をGoogleにちゃんと理解してもらいたい。何か方法はあるか?
回答
サイテーションの強化、サイト内表記を統一、タイトルタグ、アンカーテキストへの追加などといったところになるかと思う。
検索数にもよるので、検索されるような仕組みづくりも効果的かもしれない。
Google botのレンダリングについて
質問
URL検査ツールやモバイルフレンドリーテストなどでチェックすると、メインのコンテンツが真っ白な状態で認識されてしまう。JavaScriptでコンテンツを生成しているのが原因か?
最新のGoogle botでもJavaScriptコンテンツを読み込めないことがあるのか。
回答
JavaScriptをbotがうまくレンダリング出来ていない状態です。
URL検査ツールでもモバイルフレンドリーテストツールでも、どのJavaScript部分が読み取れないかがわかるので、botが読み取るようなJavaScriptに変える必要がある。
サーバーサイドレンダリングやダイナミックレンダリングを使うという手段もある。
海外からの不正アクセスを遮断したい
質問
アメリカからの不正アクセスを遮断したい。でも、アメリカからのアクセスをすべて拒否すると、Google botのアクセスも遮断してしまう。ユーザーエージェントによって切り分けるようにすると、クローキングと認識されてペナルティを受けてしまうのか。
IPアドレスでホワイトリストを作ってbotのアクセスのみを許可しようと思うが、これもクローキングに当たるか。
回答
技術的には、ユーザーとbotに異なるコンテンツを見せるクローキングに当たる。ただ、こういった目的に対して、手動対策をすることは無い。
しかし、好ましい処理ではないので、なんとも言えない。
Google botのIPアドレスも変わることもあるので、IPアドレスでホワイトリストを作っても、botが排除され、インデックスから消える可能性もある。
コピーサイトへの対処方法
質問
コピーサイトを作られて順位が低下した。どう対処すればよいのか。競合に順位を落とす目的でやられているパターンもあるのではないか。
回答
コピーサイトによって順位が大きく下がるということは考えにくい。Googleにスパムレポートでコピーサイトを報告してほしい。
古いオフィスアワーの情報は信用できるのか
質問
昔のオフィスアワーの情報は信用できるのか
回答
botのレンダリング性能やMFIの話など、日々アップデートされることもあるので、ケース・バイ・ケース。
タイトルが意図しない文章になってしまう
質問
勝手にGoogleがタイトルを書き換えてしまっている。htmlで設定したタイトルに戻すにはどうすればよいか
回答
サイト内の文言や内部リンク、被リンクのアンカーテキストなどによってGoogleが良かれと思って変えてしまうことがある。特に作ったばかりのサイトではこのようなことが起こりやすい。
サイト内のテキストやアンカーテキストの変更を検討してほしい。
以上です。
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